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Kindle出版の原稿準備!最適な文字数や価格、書式、奥付やプロフィールの書き方まで紹介

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こんにちは!綾です。

この記事を書いている人

  • 綾(あや)
  • 日本生まれ日本育ち
  • 留学なしで英検1級&TOEIC985点
  • OLをやりながら会社を立ち上げ、通訳・翻訳家になる
  • 英語学習方法や副業などのキャリア関連についてブログで紹介中



この連載記事ではKindle出版の事前準備から出版、販促活動までを初心者の方に向けてわかりやすく紹介しています。



以下の流れで紹介しています!

連載記事の内容

  • Kindle出版のための事前準備:こちら
  • 原稿の準備←この記事で紹介
  • 実際の出版方法
  • 販促活動(出版前/出版後)



それでは早速まいりましょう!

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Kindle出版のための原稿準備


Kindle出版の事前準備についてこちらの記事で紹介しました。



事前準備ができたら、いよいよ原稿を準備していきましょう!



この記事では以下の点についてお伝えしていきます。

ポイント

  • Kindle出版の最適な文字数やページ数
  • 販売価格設定
  • 目次や前付(まえづけ)、奥付(おくづけ)の書き方
  • 表紙の作成方法


1つずつ見ていきましょう!

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Kindle出版の最適な文字数やページ数


Kindleでは読み手が文字の大きさを設定できるため、同じ本でもページ数が異なってきます。



そのため、本のボリュームについてはページ数ではなく文字数を基準にすることが一般的です。



Kindleで出版する場合、文字数の制約はありません。



最適な文字数についてはジャンルや個人によってさまざまな意見があります。




2万文字くらいがいいという人もいれば、ビジネス書なら10万文字くらいが目安だという人もいます。




そのため、文字数については正解がないのであまり気にしなくていいと思います。




気になる方は、あなたが執筆している本と同じジャンルで出版されているKindle本を参考にしてみるのもおすすめです!


実際に出版されている本を見ることでイメージがしやすくなると思います


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販売価格設定



自分の本の価格設定はどれくらいが適切なのか、悩みますよね。



こちらも文字数と同様に、迷ったら類似書の価格を参考にしてみましょう。



たとえばあなたが小説を出版したいとします。



類似書として、以下のベストセラー小説を参考にしてみましょう。




こちらはKindleで375ページあります。



Kindleの1ページあたりの文字数がだいたい350~500文字と言われているので、350文字と仮定します。



350 x 375 = 131250。


正確な文字数はわかりませんが、軽く10万文字を超えていることは間違いないでしょう


プロジェクトヘイルメアリーのKindle販売価格は1,782円ですから、1782円 ÷ 131250文字 = 1文字あたり約0.0136円という計算になります。



もしあなたの本が約3万文字で、1,500円くらいの価格で販売しようとしたら1500 ÷ 30000 = 1文字あたり0.05円と、世界的ベストセラー本の5倍の価格設定になってしまいます。




読者が高いが安いかを判断する1つの基準は、普段読んでいる類似書の価格です。




「割高だな…」と思われない価格をつけるようにしましょう!


印税だけで稼げなくても、より多くの人に読んでもらうことで得られるメリットもたくさんあるよ!


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目次や前付(まえづけ)、奥付(おくづけ)の書き方



書籍には、一定の形式があります。これは紙の本も電子書籍も同様です。



必ず従う必要はありませんが、特に複雑な作業が必要というわけではないので、なるべく形式通りにしておくのがいいかもしれません!



形式は以下の通りです。内容についてはこちらの記事を参考にし、一部修正しています。

書籍の形式

  1. 前付(まえづけ):表紙を開いた後に表示される部分
  2. 目次:Wordで自動生成可能
  3. はじめに:ビジネス書や自己啓発本などでよく見られる部分。小説や絵本などは省略していいと思います
  4. 本文:章と節の2階層で書くのが基本
  5. おわりに:ビジネス書や自己啓発本などでよく見られる部分。小説や絵本などは省略していいと思います
  6. 参考文献:引用もしくは参考にした書籍やWebサイトを紹介
  7. 著者紹介:著者の略歴、連絡先など
  8. お知らせ:販売したい商品やサービスがある場合は記載。省略可能
  9. 奥付(おくづけ): 著者、出版年月日、著作権表示など


1つずつイメージと合わせて説明していきますね。

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前付(まえづけ)


前付は表紙を開いた後に表示される部分です。


またペロジェクト・ヘイル・メアリーの電子書籍版を例にとっていきます。


表紙の次に進むと、タイトルを記載したページが2枚続きます(訳書だからでしょうか?理由はよくわかりません)。


この本と同じようにタイトルを2ページ書いても問題ないですが、①の方だけ書けば十分だと思います。


書き方は以下の通りです。Wordで作成できます。横書きの場合は「中央揃え」で記載してください。

タイトルの書き方

4~5行を空白で改行

本の題名

4~5行を空白で改行

氏名(肩書などを入れてもOK)



タイトルのイメージ



この次のページに、家族や恩師への謝辞を載せてもOKです(洋書でよく見る「妻と娘に捧ぐ」みたいなやつ)。


プロジェクト・ヘイル・メアリーの謝辞ページ。ネタバレになるのでこの4人が誰かは控えます



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目次


次に目次を作っていきましょう!



目次をWordで作る手順は以下の通りです。

目次を作る手順

  • 目次にしたい部分に「見出し」スタイルを適用する
  • Wordの目次作成機能を使って反映させる


順番に見ていきましょう!

目次にしたい部分に「見出し」スタイルを適用する


まず目次にしたい部分に「見出し」スタイルを適用します。



章 > 大見出し > 小見出し の順に大きな見出しをつけましょう。

Wordの例文


見出しをつけたい部分を選択して、「ホーム」タブの「スタイル」から「見出し1」をクリックします。見た目が変わったのがわかりますね。

Wordの例文



同様に、見出し2、見出し3もつけていきます。最初は「見出し2」までしか表示されていなくても、見出し2を選択すると自動で見出し3が出てきます。


Wordの例文


「表示」→「ナビゲーションウィンドウ」で画面左側にナビゲーションが出せます。階層が一覧できて便利です。

Wordの例文


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Wordの目次作成機能を使って反映させる



目次にしたい場所全部に見出しスタイルを設定出来たら、目次用のページを新しく追加します。



目次用のページで「参考資料」→「目次」→「自動作成の目次 2」を選択します。




無事に目次ができました!

Wordの例文


章(見出し1)だけの目次にしたい場合は、該当の部分に見出し1のスタイルを設定するだけでOKです。見出し2と3の設定は不要です。



また、ページ番号を表示しないようにするなど、「ユーザー設定の目次」でいろいろカスタムできます。

Wordの例文





好みでいろいろ設定を変えてみてくださいね。


目次は必ず上記のやり方で作るようにしましょう!




フォントを大きくして見出しっぽくするだけでは、目次機能を使っても反映されませんので注意してくださいね。




また、「目次」は挿入した時点での内容が挿入されます。項目を変更した場合は、「目次の更新」で最新情報に更新することをお忘れなく!


Wordの例文


はじめに


こちらは小説や絵本の出版の方はスキップして大丈夫です。



ビジネス書や自己啓発本を出版予定の方は、類似書も参考にしてぜひ書いてみてください。


一般的には、①本を通して主張したいテーマ、②なぜ自分がこのテーマを取り上げたのか、③略歴の紹介、④この本がおすすめの人、⑤協力者へのお礼などがよく書かれているようです。

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本文


特に注意点はありません。


参考文献



引用もしくは参考にした書籍やWebサイトがあれば紹介しましょう。

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おわりに(あとがき)


こちらは小説や絵本の出版の方はスキップして大丈夫です。



ビジネス書や自己啓発本を出版予定の方は、類似書も参考にしてぜひ書いてみてください。



一般的には補足や、読者へのメッセージ、今後の最新情報の入手方法など著者のフォロー誘導文句を書くことが多いようです。

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著者紹介


著者の略歴、連絡先などを記載します。

著者紹介ページを載せない本も結構あるので、お好みで決めてくださいね。



プロジェクト・ヘイル・メアリーには著者紹介ページがなかったので、別のベストセラー本を例にします。


嫌われる勇気の著者紹介ページはこんな感じです。


嫌われる勇気の著者紹介ページ


人によってはここにブログのリンクやSNSのアカウント情報を記載する著者もいるようです。


このページを読んでくれた方にどんなアクションを取ってもらいたいかを想像しながら書いてみましょう!

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お知らせ


販売したい商品やサービスがある場合はお知らせとして記載しましょう。

奥付(おくづけ)


奥付とは著者、出版年月日、著作権などを表示するページです。



記載方法は自由ですが、一般的には以下のようなことを書きます。

奥付の内容

書籍タイトル
サブタイトル

20◯◯年◯月 初版発行

著書
カバーデザイン
本文デザイン(該当あれば)
本文イラスト(該当あれば)
発行所(該当あれば。個人出版の場合は不要)

SNSやサイトの情報(任意で入力してもOK)

©Taro Yamada(あなたの名前), 20xx (出版年)

本電子書籍の全部または一部を無断で複製(コピー)、転載、改ざん、公衆送信すること、および有償・無償にかかわらず本データを第三者に譲渡することを禁じます。

個人利用の目的以外での複製などの違法行為、もしくは第三者への譲渡をしますと著作権法、その他関連法によって処罰されます。



上記が正解というわけではありませんので、お好みで変更してみてくださいね!

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表紙の作成方法


Kindleの表紙については以下のガイドラインが公開されています。


①寸法: 高さ 2,560 ピクセル x 幅 1,600 ピクセル

②DPI (1 インチあたりのドット数): 300 DPI/PPI 以上の解像度

③ファイル サイズ: 5 MB 以下

④ファイル形式: 推奨される形式は JPEG です。


詳しくはこちらで確認できます。


表紙の作成方法はいろいろありますが、私のおすすめは以下2つです。

表紙の作成方法

  1. Canva(キャンバ)で自分で作る
  2. ココナラで外注する


順番に紹介していきますね。


Canva(キャンバ)で自分で作る


いわずと知れた大人気デザイン作成ツール、Canva(キャンバ)



直感的な操作で、プレゼン資料からポスター、SNS投稿画像、メニュー表などあらゆるものを簡単に作れるんです。



無料で使えるテンプレートも豊富なので、デザインが苦手な人にもおすすめです。



Canvaにログインしたら「カスタムサイズ」を選択します。


Canvaの画面





Amazonで推奨されている表紙サイズを入力して「新しいデザインを作成」を選択します。

Canvaの画面



ためしに「本の表紙」でテンプレートを探してみるとたくさん出てきます。右下に王冠のアイコンが表示されていなければ全部無料で使えます(すごい)。

Canvaの画面




気に入ったテンプレがあればクリックするだけであっという間に反映されます。


Canvaの画面
もうこれで完成感がすごい

書体や色は自由に変えることができます。



ほかにもスタンプなどの素材も豊富なので、デザインが苦手でも楽しく作れると思います!



外注費を抑えたい方や、とことん自分でこだわりたい方はまずCanvaを試してみてもいいかもしれません。


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ココナラで外注する


ココナラでデザイナーの方に作ってもらうという方法もあります!



ココナラは個人のスキルを出品したり購入したりできるクラウドソーシングサイト。



数あるサービスの中でもデザイナーさんの出品はとっても多いので、信頼できる人を見つけてお仕事をお願いするのもおすすめです!



試しに「Kindle 表紙」で検索したら1,000人以上もヒットしました!


ココナラのトップページ


ランキング順に表示したり、予算でフィルターをかけたりもできるので、あなたのお好みのデザイナーさんを探しやすいです。



自分で作るよりプロの方にお任せしたい!という方はぜひココナラを活用してみてくださいね。

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次回はいよいよ出版!



原稿準備、お疲れさまでした!!


次回はいよいよ電子書籍用のファイルを準備して出版するやり方を紹介していきます!

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